2024年1月2日に、羽田空港で日航機と保安機が衝突して火災が発生するという大事故が起きました。
結果、保安機に搭乗していた乗務員5人の尊い命が犠牲になってしまいましたが、日航機に搭乗していた367人は全員無事に脱出しました。
海外でも、この奇跡の脱出劇は大きく取り上げられました。
米国のメディアBBCが報じた内容について、海外の反応を一部みてみましょう。
羽田空港状態火災事故の概要はこちら
【海外の反応】羽田航空/衝突火災/事故(メディア)
・脱出にはわずか2分もかからなかった。
JAL乗務員の皆様のおかげです!
彼らは、整然とした冷静な態度で、乗客 367 人全員を安全な出口に誘導しました。+908👍
〈・返信〉
JALの客室乗務員のさまざまな研修プログラムは非常に厳しいと言われています。
それにしても飛行機が爆発しなかったのは本当に奇跡だ+58👍
・〈返信〉私は…驚いています…
乗客が、荷物を全部持って行こうとして人混みを引き起こすことを想像していました…
緊急時は国民に対してもっと大きな期待を持つべきなのかもしれません(それが本当であることを願っています)+16👍
・〈返信〉日本航空は声明で、避難中に機内放送システムが作動せず、乗務員がメガホンを使って指示を出さなければならなかったと述べ、この偉業はさらに信じられないものとなったと述べた。+30👍
・日本社会は非常に集団主義的で、幼い頃から他人に気を配り、思いやりを持つことを学びます。
彼らは確かに称賛に値しますが、彼らが与えられた指示に耳を傾けたことに驚いているとは言えません。+35👍
・機内で混乱は見られませんでした。
日本には素晴らしい規律が文化に組み込まれています。+800👍
・〈返信〉アメリカの飛行機で人々が座席を飛び越えたり、お互いを飛び越えたりしていることを想像してみてください。+111👍
・〈返信〉死の罠のような状況で利己的に行動する人々を判断するのは本当に難しいです。
生存本能が湧き上がるのは強力な感情です。+28👍
全員奇跡の脱出の理由
①機体が最新型だった
②機長の腕があった
③乗務員が避難訓練を徹底していた
④客が協力的だった
1️⃣機体が最新型だった
今回事故にあった日航機516便は、最新型で、大きな衝動や火災に強い造りになっていた、ということです。
2️⃣機長の腕があった
元日本航空機長・小林宏之さん
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900001179.html?page3
「相当難しかったと思う。ただでさえ離陸・着陸の時に、センターレーンをキープして走るのはかなり難しい。色々な状況が悪かったと思うが、その中でしっかりセンターラインをキープして滑走路内で停止させたのは機長の技術だった」
滑走路の横には海が広がっています。
衝突したときに、滑走路横の海に転落する危険性もありました。
機体は前輪がない状態だったといいますが、機長は滑走路内で機体を停止させました。
機長は、機内に逃げ遅れて取り残されている人がいないか、一列ずつチェックし終えてから、最後に脱出を果たしています。
3️⃣乗務員が避難訓練を徹底していた
日本航空では、どんなベテランでも、年に1回、実技と実技の試験を受けているのだそうです。
そして、試験に受からなければ、搭乗できなくなるそうです。
乗務員が自己判断で避難経路を1ヶ所解放
機内では煙でアナウンスシステムを使用することができませんでした。
その為、乗務員は各自メガホンを持って乗客を誘導しました。
アナウンスシステムを使用できず、機長からの指示も通らない為、後方を担当していた乗務員は、”機長が指示を出せない場合には、個人の判断で誘導する”というマニュアルのもと、独断で救出経路を1つ解放しました。
パニックコントロール
乗客の中には、当然パニックを起こしそうになる人も現れました。
しかしそうなる前に、乗務員が冷静な態度で声掛けをしました。
乗務員が、不安を表に出さないことが重要だといいます。
4️⃣客が協力的だった
客も声掛け
しかし、アナウンスシステムが使用できない中、乗客367人に対して、乗務員は8人。
混乱する客に、「落ち着こう」といった冷静な声掛けをしてくれる乗客もいたということです。
乗務員にとって、こういった乗客の行動は、大変心強く、また、パニックコントロールに効果的だということです。
中には荷物を取り出そうとした人もいたということですが、乗客が乗客をいさしめたようです。
亡くなった方もおられるので、良かった、という気持ちだけにはなれないですが、それでもこの奇跡の救出劇は素晴らしく、教訓と共に、語り継がれてほしいですね。