君たちはどう生きるか|夏子はなぜ塔へ?産屋で「大嫌い」と叫んだ理由

「君たちはどう生きるか」夏子のなぜ

ジブリ映画『君たちはどう生きるか』に出てくる、

主人公「牧眞人(マキマヒト)」の義母「牧夏子(マキナツコ)」。

このページでは、牧夏子にまつわる疑問を紐解いていきたいと思います。

  1. 牧夏子はなぜ塔へ行った?
  2. 牧夏子はなぜ産屋で牧眞人に「あんたなんて大嫌い!」と言った?
目次

「君たちはどう生きるか」夏子(ナツコ)はなぜ搭に行ったの?

現実逃避

夏子が搭に向かった理由。

それは、辛い現実から逃げ出したくなったからではないでしょうか。

塔は創造の世界、異世界です。

眞人も、屋敷に移って間もない頃に一度、搭に迷い混みそうになりました。

そのときはばあやに呼び戻されましたが。

では、
夏子が辛かったこと
とはいったい何だったのでしょうか。

それは、
義息子に歩み寄っても受け入れてもらえない辛さ
だったのではないでしょうか。

夏子が逃避したかった現実(眞人が夏子に心を開いていないことが分かる描写)①

眞人は、夏子と駅かどこかで再開を果たします。

記憶が定かではないですが、ふたりは、眞人が赤ん坊のときに会ったきりであったという設定だったかと思います。

その後、ふたりは人力車に乗って夏子の屋敷(眞人の新しい住居)まで移動します。

その間、夏子は終始笑みを絶やさず、ずっと話しています。

しかし眞人は、終始真顔で、返事もろくに返しませんでした。

夏子は途中、眞人の手を取り、お腹にいる赤ちゃんをさわらせました。

”「あなたに弟か妹ができるのよ。うれしい」”

というようなことを話していました。

このシーンには批判の声もありました。

視聴者

夏子が、眞人に出会ったばっかでお腹の赤ちゃんさわらせるって、なくない?

不快になるに決まってるよ

眞人はこのときまだ、母親・ヒサコが亡くなったことも受け止められておらず

夏子を新しい母親として受け入れる準備もできていなかったでしょう。

このときの眞人の心情は、多くの人にとって、恐らく理解が得られやすかったのではないかと思います。

夏子と眞人の再開が妊娠後であったことについて

当時の農村では、

結婚を経てからの妊娠

ではなく、

妊娠を経てからの結婚

が普通だったそうです。(ネット情報による)

夏子が妊娠してから眞人と再開した訳は、

そういった時代の背景(妊娠→結婚

もあったかもしれません。

ただ、SNS上では、

夏子は勝一の愛人だったのではないか?

夏子が当時あの年齢まで独身だった、て有り得る?

という見解も。

勝一は、宮崎駿さんの父親の勝次さんがモデルということなのですが、

勝次さんはプレイボーイだったようで、

その可能性も否めないのかもしれません。

「君たちはどう生きるか」実在モデル一覧はこちら▼

当時は、愛人にするならば、血縁者である方がまだマシだったのでしょうか?

当時の時代の結婚事情や、

そもそも夏子と勝一が再婚がしたのか

ということについては、こちらでご確認下さい▼

夏子が逃避したかった現実(眞人が夏子に心を開いていないことが分かる描写)②

眞人が転校初日、頭にケガ(自傷)をして帰宅します。

【眞人が自傷した理由】▼

夏子は、数日間、体調を崩しており、ベッドの上で過ごしていました。

「眞人の顔が見たいとずっと言っているから、顔を見せてやりなさい」

ある日眞人は父親にそう言われて、夏子に顔を見せに行きました。

「来てくれたの」と夏子は喜びます。

しかし夏子は眞人のケガを目にし、

「わたしのせいだ。姉さんに申し訳がたたない」

と自分を責めて涙します。

しかし眞人は、

「お大事にしてください」

とよそよそしく一言口にすると、部屋を後にしました。

眞人のこの時の夏子に対する態度は、一言でいえば、冷たいものです。

その後、夏子は寝巻のままふらふらと、塔のある森の方へと姿をくらませることになります。

眞人は、このときの夏子の姿を窓から目にしていました。

このときは特に気に留めなかったのでしょうか。

しかし体調が悪いと寝込んでいた夏子です。

敢えて無視したのかもしれないですね。

眞人は、屋敷に越してきたばかりの頃、

自分を探す夏子の声も無視していました。

「君たちはどう生きるか」夏子なぜ産屋で眞人に「あんたなんて大嫌い!」と言った?

距離を詰めようと努力しているのに、距離を置こうとする義息子が憎たらしくて。

母親も人間です。

視聴者

産屋で夏子が「あんたなんか大嫌い」て眞人に言ったのなんで…?

ということを疑問に感じたひとは多かったようです。

わたしにとってはダイレクトなシーンでした。

リアルだなと感じました。

夏子すごいな。

辛抱強いな。

…やっぱりか。

と、

夏子の中に溜まっていた眞人に対するフラストレーションが、一気に爆発したように見えました。

ただでさえ、夏子は身重でストレスが溜まりやすい時期だったと思います。

姉を失ったことも、眞人と同じようにショックだったはずです。

当時の時代背景は分かりませんが、

父親(勝一)が、夏子に思い荷物を渡すというシーンがあったことも確認されています。

夏子は姉を大事に思っていたようですし、

眞人を大事にしたいと思うのは本心でしょう。

しかしその一方で、あくまで眞人は連れ子であることも事実。

眞人が夏子を受け入れることに葛藤があったように、

夏子の中にも同じように、葛藤があることの方が自然です。

そういった中で、

いくら歩み寄ってもかわいげのない態度を取り続ける眞人に対して、憎しみの感情が生まれたのかもしれません。

好きと嫌いは表裏一体といいますしね。

その他の考察

その他に視聴者が挙げていた考察としては、

眞人を現実世界に帰す為のやさしさだ

というものがありました。

感じ方は色々あるんですね。

夏子どこまでも聖人説ですね。

しかし、夏子は、眞人に、

「夏子お母さん!」

と呼び掛けられると、驚き、正気を取り戻していたように見えました。

また、「君たちはどう生きるか」には、

物語のヒントとなった、「失われたものたちの本」があります。(書籍『SWITCH Vol.41 No.9』より)

その中では、

主人公と義母はケンカ別れし、主人公が異世界から戻った後に和解する、

というストーリーになっています。

「失われたものたちの本」ネタバレはこちら▼

映画「君たちはどう生きるか」はあくまでオリジナルストーリーだということなのですが、

このことからも、夏子が言い放った「大嫌い」は、

その言葉通り、

“眞人を憎いと思った”

という説の方が、有力であるように思えます。

君たちはどう生きるか|夏子はなぜ塔へ?産屋で「大嫌い」と叫んだ理由【まとめ】

考察

夏子が塔へ行った理由は、

姉の死や妊娠など大変なことが重なる中、眞人に母親だと受け入れてもらえない現実逃避から

夏子が産屋で眞人に「大嫌い」と叫んだ理由は、

眞人にいくら歩み寄っても、距離を置かれてしまっていたことによる憎たらしさから

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