最高の教師【3話】ネタバレ・あらすじを詳しく!
第3話 拝啓、心優しきあなたへ
2023年6月5日。
鳳来高等学校3年D組の生徒・星崎透は、朝、校門を通りながら考えていた。
いつからだろう。
ドラマ「最高の教師」
この高校生活を、ただ景色のように眺めて過ごすようになったのは。
でも最近はその景色が、急激に歪んできたんだ。
ドラマ「最高の教師」
この世界は、なんでも起きることを知り始めたから。
星崎透は、3年D組の教室入って、黒板にデカデカと書かれた九条里奈殺害予告〈九条里奈を殺害する〉を目にすると、目をキラキラさせてちょっと笑って、「ヤバ…」とひとり口にした。
職員室。
九条里奈は、先生たちの前に立って、「お騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
教頭はその隣で、「いたずらと考えるべきかと」とみんなに向かって説明した。
昼休み、化学準備室。
九条里奈は、浮かない顔をして向かいに腰掛けてお弁当を開いている鵜久森叶の箸が進まないのを見て、
”心配をかけてしまってすみませんでした”、と詫びた。
すると鵜久森叶は、
”殺害予告のこともそうだが、朝、職員室で辛い目にあった先生がなんでみんなの前で謝らなければいけないのか、よくネットでも「お騒がせしてすみません」と傷付いた人が謝るのを見て、いつも納得がいかなくて”と心の内を明かした。
九条里奈が心配になった鵜久森叶奈は、朝職員室に行って、九条里奈が頭を下げているところを偶然目にしていたのだ。
九条里奈は、鵜久森叶が「わたしも先生の味方ですから」と必死に伝えるのを見ると微笑んで、「ありがとうございます」と伝えた。
すると鵜久森叶もうれしそうに頷いて、ふたりで微笑んで見つめ合うのだった。
ふいに、九条里奈が、机の上に置いてある白いビニール袋に目をやると、「この袋は…?」と尋ねた。
その袋には、鵜久森叶が以前九条里奈に”SNSで話題にもなった趣味”と話したことがあるイラストが描かれた鵜久森叶お手製の弁当袋が十数枚入っていた。
鵜久森叶:「実はわたし、イラストを描くのが好きで」
九条里奈:「すごいですねー!」
感心する九条里奈に、鵜久森叶は謙遜するも嬉しそうだ。
鵜久森叶:「それで、お弁当袋作ってきまして」
九条里奈:「えっ…、あの、うれしいです。もらっていいいんですか?」
鵜久森叶:「あ、はい!
あの、もうたくさんあるのでもし良ければ、好きなだけ」
九条里奈:「わあ…」
鵜久森叶:「ちょっと作り過ぎましたよね」
九条里奈:「いえ、夫や友人にも渡してよければ」
鵜久森叶「はい、もちろんです!」
一方、3年D組の教室。
クラスを牛耳る相楽琉偉らのグループらが3年D組の教室に入ると、クラスは静まり返った。
「どうした?」相楽琉偉がみんなに聞くと、クラスメイトの神楽誠が戸惑ったように笑って、「昼休みはみんな工学研究会の部室に行ってると思ってたから」と答えた。
クラスのみんなが彼らにびびっているようだった。
相楽琉偉:
「瓜生くん、高坂くん。お前ら消えろ」
ドラマ「最高の教師」
迫田竜輝:
「裏切ったカスたちは出てけ、て言ってんだよ」
ドラマ「最高の教師」
迫田竜輝が蹴り飛ばした机が高坂俊二にぶつかる。
逆上した瓜生陽介が迫田竜輝につかみかかるが、高坂俊二に止められると、怒った様子でそのまま勢いよく教室を出ていった。
ふたりが教室からいなくなると、相楽琉偉が、
「朝の黒板、誰がやった?」
と皆に問いかける。
が、誰も名乗り出ない。
「勝手なことをやったのはあれとして、そのバカのおかげで、分かったことが3つある。ひとーつ」
ドラマ「最高の教師」
1.犯人がカメラの作動を止めたこと(そうでないとあんなに大胆なことはできない)
2.九条里奈の目的が本当に生徒を変えることであること(今回のことで動画を拡散しなかった為)
3.この異常な毎日にみんなも腹が立っていること
相楽琉偉は分かったこと3つを口に出して言って、クラスの優等生である阿久津由利と東風谷葵に視線を移す。
「阿久津、東風谷。
お前ら頭いい奴らに頼み事あんだけど」
その日の放課後。
工学研究会に所属する眉村紘一と日暮有河が校門を出ようとしたところを、九条里奈が呼び止めた。
ふたりは、”急いでいる”と行って、そのまま帰ろうとしたが、その背中に、
あなたたちですよね。
ドラマ「最高の教師」
そんなにわたしをころしたいですか?
と九条里奈の声が掛けられると、おもむろに振り向いた。
九条里奈と眉村紘一と日暮有河は学校に戻り、化学準備室に場所を移していた。
眉村紘一:
「どうして僕たちの仕業だと分かったんですか?」
ドラマ「最高の教師」
「僕たち退学ですか?」
ドラマ「最高の教師」
九条里奈は、
”クラスの監視カメラの仕様を理解し手際良く止められた形跡があったことから、そんなことができるのは、工学研究会のふたりしかいないと思った”ことを説明した。
また、
”ふたりには本当の殺意がないので、停学でも退学でもない”ことを伝えた。
九条里奈:
「本当の殺意は、予告なく訪れることを知っていますから」
ドラマ「最高の教師」
九条里奈はそう言って、一週目の人生の卒業式で起こった、自分が何者かに突き落とされるシーンを思い起こしていた。
「わたしが知りたいのは理由です」
眉村紘一によると、
”鵜久森叶の件は分かるが、でもその先生の行動によって、今度は自分たちや他のみんなの毎日もめちゃくちゃになっていることに腹が立っており、先生に問題があることを学校に知ってもらう為にやった”のだという。
九条里奈に、「どうして自分自身で顔と声を出して意見しないのか」と問われると、日暮有河は、「僕らなんかが声を挙げても、攻撃されるからです」と自嘲気味に笑んだ。
九条里奈は、眉村紘一と日暮有河に、
・ふたりの作品が2023年12月11日に全国準優勝を獲得すること、
・そしてその4日後にその作品が何者かによって粉々に破壊されること、
・顧問の教師に話を聞かれたふたりは薄く笑みを浮かべ、「仕方がない、調子に乗っていたので」と答えることを伝えた。
戸惑った様子のふたりに、九条里奈は言う。
「この話がわたしの空想だとして、今のおふたりには、容易に想像できる光景ではないでしょうか」
ドラマ「最高の教師」
”自分なんかが動くことで変わることなんか何もない”と言って諦めている様子のふたりに、九条里奈は「変わります」と断言する。
九条里奈:
「その為に、何でもするのであれば」
ドラマ「最高の教師」
日暮有河:
「責任取れますか? それで僕たちが痛い目にあったり、傷付いたら。
罰がないってなら、説教聞いているのもうざいんで、帰ります」
九条里奈:
「責任は取れません、でも共犯にはなれます。
ドラマ「最高の教師」
学生で学校で学ぶことは、諦めではありません。
おふたりが変えたいと思うなら、わたしが何でもしますので」
九条里奈の友人・早乙女智美が経営する飲食店。
店では、瓜生陽介に加えて、高坂俊二もバイトを始めていた。
店内には、3人の他、勝美夏帆がご飯を食べている。
九条里奈の友人ふたりは、学生ふたりから、今日学校で九条里奈の身に何が起こったかを聞かされた。
九条里奈を気に掛ける学生ふたりに、大人ふたりは、「いいんだよ、何もしなくて。友達にこそ知られたくないこともあんだよ」「大丈夫。本当に何かありそうなら大至急助けにいくから」と答える。
しかし勝美夏帆は、「でも」と言ってスマホを手に取ると、「家族にとっては別の話だな」と言って九条里奈の旦那に電話をかけるのだった。
九条里奈は自宅に帰宅した。
すると旦那から、
「大丈夫か?学校」
と声掛けられた。
旦那(九条蓮):
「嬉しかったんだよこの前、『この日々を守りたい』て真っ直ぐ言ってくれたこと」
ドラマ「最高の教師」
「だから、おれなんかで聞けることがあったら、いつでも真っ直ぐ伝えてくれ」
ドラマ「最高の教師」
九条里奈はそれを聞くと、戸惑った様子で、「ありがとう」と答えた。
翌日。
学校で、3年C組担任の林結起哉先生は、阿久津由利と東風谷葵から、「よろしくお願いします」と言ってA4の白い封筒を渡された。
封筒の中身は、3年D組のほぼ全ての生徒の署名が入った「担任変更の嘆願書」だった。
出勤した九条里奈は先生たちから話を聞かさる。
親御さんからも担任変更の要請が出ているということで、教頭から、”方針が確定するまでは、自宅待機をお願いしたい”と言われる。
九条里奈は、「お騒がせをしてしまい…」と謝罪しようとしたところで、鵜久森叶の言葉を思い出し、言い直した。
九条里奈:
「申し訳ないことをしてしまったのかは、どうか皆さんにも、公平な目で見て頂けるとありがたいです」
ドラマ「最高の教師」
3年D組。
3年D組では、教室の窓から、九条里奈が帰っていく姿を見つけた生徒たちが、「大成功じゃん!」と言って盛り上がる。
星崎透は、藤原大志に、「署名するの意外だった」と言われると面白そうに答える。
「だって、楽しみじゃない?
ドラマ「最高の教師」
先生が、こっからどうするのか」
そのような中鵜久森叶は、クラスの空気に耐えかねたかのように教室を後にする。
そんな鵜久森叶の姿を見た一部のクラスメイトが、「後ろ盾いなくなってビビっちゃった?」と鵜久森叶をバカにして笑う。
眉村紘一は意を決したように席を立つと、相楽琉偉の席まで行って、席についている彼に向って言う。
「もう教室が監視されることもないし、帰してもらっていいかな。
ドラマ「最高の教師」
うちの部室の鍵」
しかし相楽琉偉は「イヤだ」と言い、「あと一回うざい発言したら、次の鵜久森はお前な」と、言い放った。
「先生!」
鵜久森叶が、帰宅途中の九条里奈の背中に追いついた。
ふたりは遊歩道の柵に並んで腰かけた。
「先生、辞めちゃうんですか?」
不安そうな鵜久森叶に、九条里奈は、「いえ、やめません」と答える。
九条里奈:
「ただ、わたしのことで、生徒たちが本当に、学校に来ることすら苦痛になっているんだとしたら、やり方を変えねばなりません。
ドラマ「最高の教師」
なので、鵜久森さんに頼る事をしても良いでしょうか」
その日の放課後の帰り道。
眉村紘一と日暮有河は並んで帰っていた。
ふいに、眉村紘一が立ち止まって、思い詰めた様子で口にする。「ねえ、いつからなんだろうね。僕たちが空気を読む側になったのは」
眉村紘一:
「あいつら、勝手に楽しくしてりゃあいいんじゃん。
なんでわざわざおれらの邪魔して笑うんだよ」
日暮有河はそれに答える。
「それは、学校ていう箱にムリヤリ押し込められているからだよ。
違う種族の人間と混ざらなくちゃいけない。
でも、そんなことも学校さえ卒業しちゃえば」
そのとき、九条里奈が正面から歩いてやってきた。
九条里奈:「おふたりに、話したいことがあります」
九条里奈:「わたしが去ったことで、おふたりの不満は解決へ向かいそうですか?」
日暮有河は「マジでうざいんですけど」と苦笑。
九条里奈:
「工学研究会の被害を受け、わたしは通常の手続きとして、顧問教師にその旨を伝え、解決を図りました。
ですが、今日に至るまで、やはり誰かは責任を取って動いてはくれませんでした。
なので、わたし自身で責任を取る為に、本日は共犯になりに来ました」
ドラマ「最高の教師」
九条里奈は続いて、
ふたりの考えを変える必要があること、
本当は理解できない人の自由を守る為に我慢したくはないのではないか、
優しいから人の気持ちや自分の立場を想像して苦しんで損をかぶるが、
優しいひとこそ、世界を容易く考えるべきだということを伝えた。
「あなた方は一度でも、自分を傷つけ、ないしがろにする人間たちと、仲良くしたいと思ったことはあるんですか。
ドラマ「最高の教師」
あなた方にとって、彼らに嫌われるということは、そんなに嫌なことなんでしょうか」
真剣に話す九条里奈に、眉村紘一は「どうしてそこまで僕たちを気にするんですか」と尋ねた。
すると九条里奈は答えた。
「恨まれたくないからです、そして何より、あなたたちの担任教師だからです」
学校。
学校のラウンジスペースでは、阿久津由利と東風谷葵が遅くまで残って勉強していた。
鵜久森叶はふたりに近づいていくと、「阿久さん、東風谷さん、話したいことがあるんだけど」と声掛けた。
「九条先生の、担任変更についてなんだけど。
こんな時間までふたりが学校で勉強していたのは、帰りづらかったからだよね?
わたしも学校のことで嘘ついた日は、遠回りしてた。
先生も過去孤立したことがあったらしいけど、そのとき親友が聞いてきたんだって。
あいつらと仲良くしたい、て思ってるのか。
もしそう思ってないなら、泣きながらあいつの自由を守る必要なんかない。
わたしは何があってもあんたの友達だから、惨めな顔をするのは今すぐやめろ。
自分や自分の大切なひとにうしろめたく思ってまで、誰かに合わす必要なんてない。
その気持ちを分かり合える人と巡り合いたくて、今日はふたりと友達になりにきた。
一緒に、うしろめたさに惨めな顔をするのはやめにしない?」
阿久津由利は声を震わせる。
「どうして、わたしたちと友達になりたいなんて言おうと思ったの?
ドラマ「最高の教師」
やっぱり、先生に頼まれたから?」
鵜久森叶:
「わたしが友達になりたい、て言ったのは、もっと単純なことだよ。
ドラマ「最高の教師」
わたしは、本当は優しいふたりを、カッコいい、て思ってたから」
翌日の昼休み。
相楽琉偉と迫田竜輝は工学研究会の部室がキレイに片付けられてあるのを見て気を悪くする。
そして後から部室にやってきた眉村紘一と日暮有河を部室のロッカーに叩きつけた。
しかし日暮有河は、「この部屋カメラ回ってるよ」と言ってふたりの動きを抑制した。
眉村紘一も、「昨日の夜、教室のカメラを全部ここ移してくれたんだ。九条先生が」と説明する。
相楽琉偉と迫田竜輝は怒り、「次の鵜久森確定だそ」「クソみたいにハブられる毎日が待ってっから」と脅しかけた。
それに対し、眉村紘一と日暮有河は「ぼくたちからもお願いがあるんだ」と言うと、急に土下座をした。
そして言う。
”本当にちゃんとはぶって下さい、
関わらないで下さい、
君たちにはぶられることは良いことしかない、
だけど攻撃をしてくるなら、証拠を集めて君たちを糾弾しなくちゃいけない、そんな暇はない、ちゃんとはぶって下さい、お願いします!”
そんなふたりの様子に、相楽琉偉は乾いた笑い声を挙げる。「マジで言ってんの、それ」
顔を上げたふたりの目は真剣そのものだった。
一方、学校のラウンジスペースでは。
丸テーブルの周りの椅子に、阿久津由利と東風谷葵が腰掛けていた。
そこに金沢優芽と江波美里が、「おまたせ~。またふたりにちょっと頼みたいことがあって」と現れた。
ふたりの話はこうだ。
九条里奈がすぐ復帰しないように、頭の良いふたりに退学届けを書いてもらって更に脅しをかけたいのだという。
これに阿久津由利は不快感を隠さなかった。「悪いけど、今朝ふたりで職員室行って、嘆願書、撤回してきたから」
「どういうこと?」金沢優芽が聞くと、今度は東風谷葵が答える。
「ふたりで話して、親にも謝って、今朝無しにしてきたの」
ドラマ「最高の教師」
「なんで急に裏切るのよ! あんたらが裏切ったら私たち…」
ドラマ「最高の教師」
阿久津由利は金沢優芽に肩をつかまれたが、「離してくんない」と一蹴する。
「なんで友達でもないひとのお願いを、そんな聞かなくちゃいけないの。
ドラマ「最高の教師」
うしろめたい気持ちを持ってまで、合わせることない、て言われたんだ。
わたしの友達に」
放課後。
先生のことが気になって昼食を食べれていなかった鵜久森叶と、
急いで学校に来たので昼食を食べれていなかった九条里奈とが、
化学準備室で遅めの昼食を取ろうとしていた。
九条里奈が、
「他にもいろいろあって、お昼が食べれてなかった方がいたみたいで…どうぞ」
ドラマ「最高の教師」
と言って教室のドアの方に声をかけると、東風谷葵と阿久津由利がそろそろと教室に入ってきた。
ふたりを目にした鵜久森叶は驚いた表情を浮かべる。
東風谷葵と阿久津由利は、鞄から、鵜久森叶が作ったお弁当袋を取り出すと、机の上に並べて置いた。
鵜久森叶:「それって…」
お弁当袋は先生からもらったのだという。
「イヤだった?」と阿久津由利。
「むしろ無理させていないか心配で」と鵜久森叶は答える。
東風谷葵と阿久津由利は柔らかい笑みを浮かべて言う。
東風谷葵:「無理とかないから!」
阿久津由利:「だって、カッコイいいじゃん。このお弁当袋」
するとの化学準備室のドアが開いて、「おお!こんなところにたまってたの?」と星崎透も入ってきた。
星崎透は、
”ずっと学校が退屈だったのに、先生が革命を起こしているから最近全然そんなことない”と喜びを口にした。
星崎透:「なんで、先生の映画撮らせて下さい」
九条里奈:「言っている意味が分かりません」
星崎透:「映画、先生を撮らせて下さい」
九条里奈「もう一度言います…」
その日九条里奈が帰宅すると、旦那から久しぶりに「飲まない?」と飲みに誘われた。
ふたりで飲み始めると、旦那(九条蓮)は、離婚を言い出した理由を切り出した。
”里奈は気遣いの人で、おれが忙しいと話しかけないようにしてくれて、リビングでひとり待つようになった。
だけど本当はおれにいいたいことあるんだろうな、悟ってほしいと思っているんだろうな、と考える内に、リビングの前に立つと、里奈のおれの想像した心の声が聞こえるようになってしまって、帰るのが辛くなった。
だけどこの前、夏穂に起こられてハッとした。
「おれなんかでよければ相談してほしい」なんていう自分を卑下した言い方で逃げ道を残してる奴に何を相談できるんだ、て。
ビビッて想像して逃げんのはもうやめる。”
九条蓮の話を聞いていた九条里奈の頬を涙がつたい、九条里奈はそれをすばやく指先でぬぐう。
そして、「離婚の話も、里奈が良ければなかったことにしてほしい」と頭を下げる蓮の申し出を、九条里奈は、「分かった、ありがとう」と言って受け入れた。
九条蓮:「これからは、何でも聞くから」
九条里奈は頷き、「わたしね…」と口を開く。
「わたし今二週目の人生なんだ」
3話で鵜久森叶の趣味がついに明らかに
1話では、「SNSでちょっと話題になった趣味」としか明かされていなかった鵜久森叶の趣味ですが、
3話で、その趣味の内容が「絵を描くこと」だったと明かされました。
友達もカッコいいと言っていましたが、芸術的でカッコいいテイストの絵です。
鵜久森叶お手製のお弁当袋も、シンプルな布地に、白黒でイラストが印字されており、大人っぽいデザインでした。
後に販売されれば売れそうです。
最高の教師【3話】感想
九条里奈はついに、誰にも信じてもらえるか分からなかった重い悩みを、旦那を信じて打ち明けることができたのですね。
次回がとても楽しみです。
九条里奈は、生徒たちに、優しさ故に、想像で苦しまずに、率直な気持ちを伝えることが大切だと説きましたが、それは、一番身近な旦那も抱えていた悩みだったのですね。
九条里奈の殺害予告は一見不穏なものでしたが、災い転じて福となすということで、振り返ってみると良い兆候であったといえそうです。
それにしても、生徒はひとりひとりが本当に様々な悩みを抱えており、九条里奈は誰に突き落とされてもおかしくないと思っていたことがよく分かります。
「最高の教師」は青春ドラマなので、道徳の教科書っぽさありますね。毎回スッキリします。
星崎透が「先生の映画を撮りたい」と言い出したのには、ドラマ「3年a組」がフラッシュバックしました。
「最高の教師」と「3年a組」と製作スタッフはほぼ同じだということです。
わざとなのか、近づいてしまうのか、どうなのでしょうか。
主演はもちろんですが、生徒役の方が毎回ながら演技うますぎますね。
みんなの感想
離婚が白紙に戻ったところが一番よかった
女王の教室を彷彿とさせる
「ハブってください」
その手があったんだ。
むかし、そんな風に思えていたらなあ
リアルでは「クラスみんな仲良し」みたいな決めつけあるから、
先生が観たらどう思うんだろう
生徒の回もいいけど、大人の回いいな
夏帆男前すぎて…惚れる
松岡茉優ちゃんかわいい