慶應の応援はマナー違反?ひどいうるさいと批判炎上【高校野球2023ルール】

慶應優勝でも素直に喜べないワケ

2023年夏(8/23)、慶慶義塾高校が107年ぶりに優勝を飾りました。

本来であれば、ただただ、めでたいだけの感動的瞬間。

しかし、SNS上では、

「神奈川県民でも素直に喜べない」

こんな後味の悪い高校野球は初めて

「慶應の応援団がひどい」

「メディアが慶應びいきで気持ち悪い」

と批判が殺到。

一体、慶應の応援の何がひどかったのでしょうか?

また、慶應の応援はマナー違反だったのでしょうか?

ガイドラインはどう定めていたのでしょうか?

問題提起された肩組み横揺れとは?

また、慶應偏向報道は行われていたのでしょうか?

目次

慶應優勝でも炎上の理由|許せない…ひどい…批判殺到はなぜ(甲子園高校野球)

①慶應義塾高校の応援が「ひどい」

慶應義塾高校の応援が「ひどい・うるさい」という声(Xより)

相手のミスのときに慶應が盛り上がるのひどい

精神攻撃込み、て感じ

慶應の応援、ストライク入っただけで歓声上げないで。

そういうのは9回とか最後の守りにすることだよ

慶應、甲子園でそれだけ観客席占領して育成攻撃のときにそれやったらダメでしょう。

指示とか選手同士の声聞こえなくなるから、フェアじゃなくなる

慶應の応援は威圧的で異様な雰囲気だった

慶應の応援団は相手にリスペクトが感じられないよ

これに反対の声

育英がアウトで慶應が拍手するのひどい、てのは理不尽だよ。

初めて野球見る人の意見なのかな…?

応援うるさい、てひといるけど、
応援も実力の内!

高校野球素直に喜べないひとはポストしないでほしい。

高校野球が盛り下がっちゃう

負けた方は、応援の圧が強かったせいなんて、
一番言われたくない言葉だと思う。

実力で慶應の方が強かった、ただそれだけだよ

応援が大声で何が悪いんだろう…

報道陣は…

育英高校は応援ともよく闘いましたね!

応援すごかったですからね

②慶應偏向報道(慶応ひいき)が「ひどい・許せない」

慶應偏向報道に問題視する声

※慶應義塾高校は、坊主が主流の中で髪型が自由だった点でも注目を集めていました。

SNS情報によると、今年の甲子園で髪型自由だった高校は7校くらいだったそうです。

偏向報道は今ジャニーズの性加害でも問題になっていますが…。

高校野球でもこの問題が出てくるのですね。

「人間は感情的な生き物」ということでしょうか。

▼ジャニーズ性加害問題についてはこちら

慶應優勝でも炎上の理由|許せない…ひどい…批判殺到はなぜ(甲子園高校野球)【小まとめ】

慶應義塾高校が優勝しても批判が相次いでいる理由は、

慶應の応援の声量が大きすぎて、育英の攻撃のときに、味方の声がかき消されてしまう

育英がアウトになったときの慶應の歓声が大きくて、高圧的に感じる

慶應偏向報道がひどすぎる

ということでした。

しかし、慶應の応援に関しては、

それの何がいけないの?

全く反対の意見もあります。

考え方や価値観の食い違いによって生じる意見のぶつかり合いに、答えを見い出すことは難しいです。

しかし、高校野球には、応援の仕方を定めた【高校野球の応援に関するガイドライン】なるものがあります。

高校野球の応援に関するガイドライン】は、応援マナーについて、どう定めているのでしょうか。

慶應の応援はマナー違反?【応援に関するガイドライン内容】

高校野球『応援に関するガイドライン』はどう定めているか、確認してみました。

しかし、今季(105回)のガイドラインは見つけられなかったので、去年のを見てみます。

第104回 全高校野球選手権大会 応援に関するガイドラインの、
応援での注意やマナー”の項目を確認してみました。

しかしこのガイドライン、コロナ感染対策として定められたもので、

大声を発する応援は行わない

ことを前提としている為、
声量についての記載はありません。

▼以上のことを踏まえた上で、関係ありそうな項目を抜粋してみました。

(3)マナーを守った節度ある応援
応援や演奏が開始できるのは「プレーボール」以降です。ただし、入場後の音出し(調整)は
可とします。ブラスバンドの演奏や太鼓を使っての応援は攻撃時のみとします。応援や演奏
の開始は各イニングの先頭打者がアナウンスされてからとし、3アウトになった時点で演奏
や応援をやめてください。
①なお、イニング間は一切の応援をやめてください。守備中は演奏や太鼓を使っての応援は
できません。座ったまま、拍手のみで応援してください。
 試合が中断(球審の場内放送や選手のケガなど)した場合、演奏や応援は直ちに中止してく
ださい。
②5回終了時のグラウンド整備中は、演奏や応援を中止して水分補給や休息に充ててくださ
い。
③試合前のシートノック時やスタメンのアナウンス時には、太鼓の使用や声援を控えてくだ
さい。拍手は可です。

別冊_応援での注意_高校野球代表校の手引き

(7)そのほか
タオルやメガホンを振り回しての応援は守備選手に緊張感、威圧感を与えることがあります
一般の観客が始めたとしても、同調しないで自粛してください。

別冊_応援での注意_高校野球代表校の手引き

引っ掛かる点としては、マーカーを引いたところです。

選手に、

緊張感、威圧感を与えること、

は禁止されていますね。

今回の応援が果たしてこれに相当するのかどうか。

これが、今回の慶應の応援がマナー違反だったかどうかの、

ひとつの判断基準にはなりそうです。

慶應応援団がメガホンを振り回していたとのポストも

どういう状態のときにメガホンが振り回されていたかは分かりません。

当方現場を目視していないので、なんともいえませんが、

これだけの批判が相次いでいるところを見ると、

選手に圧力をかける応援の仕方になっていたことは、事実かもしれません。

ガイドラインは、今回のような揉め事が起こらないように必要なのだと実感しますね。

ガイドラインに変更がない限り、

選手が萎縮してしまうような応援の仕方は、

マナー違反であるということになります。

来年からは、

相手チームにも味方チームにも気持ちの良いと思われる応援を心掛けることで、

みんなでもっと気持ち良く高校野球を楽しめるようになるかもしれません。

相手あってこその試合ですからね、大切にしたいものです。

相手チームの大歓声がトラウマになることも

3回戦で対戦した盛岡一高の選手だった人と後年に知り合う機会がありました。スタンドの90~95%が興南の応援団のように思えたそうです。最初に彼がエラーしてそれから崩れたといっていました。10何年たったその時も、エラーした瞬間の大歓声が耳から離れないとのことでした。

Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/2b287de1d0208273b05b53339ce5184c3eda2f15/comments?page=2)

辛いですね。

スタンドのほぼ全員が自分が失敗することを望んでいる、
と感じたのでしょうか。

駅伝を思い出しましましたが、
駅伝は沿道のみんなが声援を送ってくれるので良いですね。

2023/8/24:仙台育英のOB田中一也が慶應の応援「肩組み」等に苦言
【日本高等学校校野球連盟による観戦上の注意の内容】

2023/8/25、仙台育英のOB田中一也がXで慶應の応援に苦言したことが、Yahoo!ニュースに取り上げられました。

てかタオル回し禁止になった理由わかる?
球場全体がタオル回しをして
『球場全体が敵に見えた』

ん?今日の慶應義塾戦はどうだった?

明らかに仙台育英は球場全体がアウェイで敵に見えたんじゃないかな?

アルプスの応援団はいいと思う。
けど、その他の指定席に座ってる方々の
観戦のモラルというところも今後見直した方がいいんじゃないか?

アンチコメくるのわかってるよ。
負けてから言うなよとかね。
別にそんな言葉とかどうでもいいんよ。
聞いてないから。
好きにコメントしてくれ!

でもあれだけ人数集めるのも凄いけどな。
けど、タオル回しの禁止理由から見てみると、今回のも観戦方法を見直して欲しいよね。

田中一也X@tanachu1119
田中一也がXに投稿した画像(日本高等学校野球面例公式HPより切り取られたもの)

タオル回しが禁止になったのにも、事例がありました。

今回慶應は、肩組みをして横に揺れて応援していました。

それを見たひとからは、

観客席全体に動いているように見える!すごい!

というポストも寄せられていました。

国民の声(Yahoo!コメント欄より)

主役はあくまで選手。

敵味方なく、ひとりひとりがベストを尽くせるよう思いやりをもって観戦することを忘れてはいけない。

一般の方々は応援のルールを知る機会がないように思う。

長年野球ファンですが、こんなに悲しくひどい試合を見たことがない。

わたしは現地にいましたが、隣の友人とも、声が届かず一切会話ができないくらいの音でした。

育成ファンの温かい応援や声援も届いてほしかった。

こんな問題が起こって、直接関係のない選手たちがかわいそうだな…

こんな後味悪いことになってさ

2023年度の観戦上の注意も、ありましたね。

一般の方々は応援のルールを知る機会がない”

というコメントがありましたが、

いかに見つけにくいか、ということは、身を持って体感しました。

今後、観戦客には何らかの方法で今まで以上積極的に発信していくことが求められるのかもしれません。

2023/8/26:慶応野球部OB・井上貴博アナの「選手を責めるのはやめてくれ」発言に批判集まる

2023/8/26、メディア(スポニチ)が、

井上貴博アナ、慶応球児たちへの批判に大号泣「そこだけは許せない」4分間涙止まらず…声震わせ必死の訴え

スポニチ(https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/08/26/kiji/20230826s00041000293000c.html)

というタイトルで次の内容を報じました。

慶応野球部OBであるアナウンサー・井上貴博さんが、
自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「井上貴博 土曜日の『あ』」にて、

選手を責めるのはやめてくれ

といったことを訴えたということです。

▼続いて以下が、井上貴博さんがラジオで語った内容です(※一部内容を省略、簡略化して掲載しています)。

慶應びいきは本当におっしゃる通り。
わたしも見てて気持ち悪かったですね。
全メディアそうだと思うんですけど。

あとは応援の問題。
外部のOBはしゃぎすぎだと。


わたしのこと批判して頂くのはどんどん批判して頂いて構わない。
しかし選手に批判の矛先を向けるのは違うと思うんだよね。
これは辛かったですね。

(号泣)

微妙は判定がありました。
でもすでにあるんですよね、別にどの大会でも。

でもさ、選手を責めるのは違うと思うんだよね。
彼らは全力のプレーをした、ただそれだけですよね。

決勝でもありました。
慶応の丸田くんが放った外野フライ。
仙台育英の外野手が落球した。
でもあれって、高校野球、甲子園、よくある…というか、仙台育英の選手がやるのは珍しいです。
でも、あのプレーが慶応の大応援団の声で、選手の声がかき消された。
いや仙台育英なめんなよ!

仙台育英がどんな高いレベルで練習してきてるか。
大事な大会で、声聞こえないなんて当たり前なんですよね。
でも、それを超えて彼らは練習してきてて、仙台育英に失礼だよね。

いや~外部のバカなOBの僕を責めてよ。
選手責めるのは違うんじゃないか!?

どの学校でも関係ないと思うんですよね、慶応だろうが、仙台育英だろうが。
選手は本当に尊くて、全て懸けて、あのプレーやってる。
別に野球だからじゃないですよ。
他の学生スポーツ全部です。
だから選手を…責めるのはやめてくれ!

TBSラジオ「井上貴博 土曜日の『あ』」(※一部省略、簡略化)

これになぜ批判が集まったかというと、

いや、誰も選手のこと責めてないよ!

ということが主であるように感じました。

確かに、これまで執筆するに当たり、多くのひとの意見を目にしてきましたが、
少なくとも応援の件で選手を責めているコメントは見ませんでした。

ただ、

慶應は坊ちゃん校だから、いけすかない

といったコメントや、

慶應優勝喜べない

といったコメントは目につきました。

こういったコメントが、選手を苦しめることになる、といった意味だったのかもしれません。

もしくは、井上貴博さんの耳には、選手を批判するコメントが届いていたのかも。

井上貴博さんと同じくメインパーソナリティーで聞き役に徹されていた田中ひとみさんは、
井上貴博さんの熱量に圧倒されていた様子に見受けられました。

別にそんなことみんな分かってるよ!

という人からしたら、今回の井上貴博さんの訴えは、聞き捨てならなかった、ということかもしれません。

しかし、「そんなこと言われなくても分かってるよ」という世間の反応は、
井上貴博さんにとって、
うれしい反応だったかもしれないですね。

国民の声(Yahoo!コメント欄より)

選手を責めている人、いた?

想いは伝わったよ。

でも、アナウンサーという立場で、私情入れすぎでは?

声聞こえないの普通じゃないよ…

大きな大会のときは声が通らないことはよくある。

だからサイレント練習もしていると、

仙台育英監督が言っていました

母校が甲子園で活躍すると、手が付けられない程心のバランス崩してしまうOBたちは何度も見てきた。

だから理解できるような気がする

さいごに

偏向報道については、
一般人がどうこうすることは難しい問題ですが、
改善されることを望みます。

慶應の応援がマナー違反であったことについても、
今後の教訓に生かすものとして、
彼らの喜びが盛り下がることだけは避けたいですね。

しかし大声等が物議を醸すのもコロナが収束したからこそ。

平和で本当に良かったです。

2020年はコロナで高校野球も中止になりました。

慶慶義塾高校のみなさん、仙台育英高校のみなさん、そして各関係者のみなさん、応援したみなさん、おめでとうございました。そしておつかれさまでした。

▼慶應のプリンス「丸太くん」が話題

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