大人気漫画『セクシー田中さん』が、原作者の芦原妃名子さんの意向に添わない形でドラマ制作が進められていたことが分かり、深刻な騒動になっています。
Xでは、「原作クラッシャー」がトレンド入りしました。
が、これは、『セクシー田中さん』の脚本家をつとめた相沢友子さんに向けられた批判でした。
(詳しくはこちら)▼
しかし、現在では、
『セクシー田中さん』のチーフプロデューサーをつとめた三上絵里子さんにも、
「原作クラッシャー」との批判が集まっています。
そこで、次のことをまとめました。
✔️三上絵里子が「原作クラッシャー」といわれるわけ(『おせん』ドラマ化で原作者激怒!?」
✔️三上恵理子の顔画像・プロフィール
✔️三上絵里子が過去にプロデューサーをつとめたドラマ作品
✔️三上絵里子は「原作クラッシャー」なのか?
✔️三上絵里子はなぜ原作者を無視し原作を改悪してしまうのか?
確認していきましょう。
三上絵里子プロデューサーが「原作クラッシャー」といわれるわけ『おせん』
①
三上絵里子プロデューサーは過去にも、『おせん』をドラマ化した際に、
原作者にショックを与え休載に追い込んでしまったことがあった為
②
原作改悪により原作者を追い込んでしまったドラマ『セクシー田中さん』の責任者だから
『おせん』改悪ドラマで原作者大激怒とは
- 漫画『おせん』1999~2014年
- 漫画『―おせん―和な女』2022~(続刊)
- ドラマ『おせん』2008年
『おせん』改悪ドラマで原作者大激怒、休載から連載開始までの経緯
●きくち正太さんの『おせん』を原作にドラマ制作がスタート。
●しかしいざ放送が始まってみると、原作が改悪されていることが分かる。
おせんのドラマ見てみたけど
— 🐌えすかるご🐌 (@esukarugo333) July 22, 2019
うん、ひどすぎたwwwww
原作感0、そりゃ身売りていわれるわ
おせんのかっこよさ一つも出てなかったしただの弱々しい酒呑みになってたし見た目もほぼみんな違いすぎてておせんにでてくるキャラって感じしんかった
残念すぎ
●きくち正太さんはショックを受け、創作活動を行えなくなり、放送直後より連載を休止。人間不信に陥る。
「原作とのあまりの相違にショックを受けたために創作活動をおこなえない」
Wikipedia(プレジデントファミリー2009年1月号コラムより)
「幸せになれるものと思っていたら、それが実は身売りだった」
Wikipedia(プレジデントファミリー2009年1月号コラムより)
●ドラマ『おせん』の最終話のクレジットが、原作→原案に変更される。
●しかしきくち正太さんは妻の支えもあって、2008年11月25日発売の24号より連載を再開。
「辛い思いしてまでやらなくてもいいよ。田舎で静かに暮らそうか」
Wikipedia(プレジデントファミリー2009年1月号コラムより妻の言葉)
『セクシー田中さん』
ドラマ『セクシー田中』では、『おせん』と全く同様のことが起こってしまいました。
更に良くないことに、原作者の芦原妃名子さんは、自ら命を絶つ程に追い込まれてしまいました。
現代では前回とは違って、SNSが普及していたことも、事態深刻化に繋がったものとみられます。
なぜ、同じ過ちは繰り返されたのでしょうか。
三上絵理子プロデューサーの顔画像・プロフィール
三上絵理子プロデューサーの顔画像
三上絵理子プロデューサーのプロフィール
三上 絵里子(みかみ えりこ)は、
日本テレビの(チーフ)プロデューサー。
テレビドラマのプロデュースをしています。
また、日本映画テレビプロデューサー協会の理事に就任しています。
日本映画テレビプロデューサー協会は、日本の映画テレビ番組の制作に関する調査と研究を行うとともに、日本の映画テレビ番組関係者の育成と海外との交流をはかり、日本文化の向上を目指します。
日本映画テレビプロデューサー協会概要(https://www.producer.or.jp/outline.html)
三上絵理子がプロデュースした最も古い作品として、Wikipediaに書き込まれているのが、
2007年放送『ホタルの光』。
仮に『ホタルの光』がプロデューサーデビュー作であるとすると、現在は50~55歳くらいであると想定されます。(一般的にプロデューサーになるには、早くて30代半ば~40歳前後だとされています)
2021年にはチーフプロデューサーに昇格。
最新作としては、2024年放送『厨房のありす』『先生さようなら』などがあげられます。
以上が、三上絵理子プロデューサーについて、現在、公表されている情報です。
三上絵理子プロデューサーのプライベートに関する情報は全く明かされていない為、
人物像については謎が多いです。
メディアに露出しているプロデューサーもいる中で、
ここまで徹底されている(情報が出回っていない)のは、
人前に出るタイプではないということかもしれません。
あるいは、もしかしたら「おせん」のことがあって、
できる限り公の場に姿を現したくない、という思いもあったのかもしれません。
三上絵里子の過去プロデュース作品(改悪?ドラマ)
三上絵里子・過去プロデュース作品一覧
- ホタルノヒカリ(2007)
- おせん(2008)
- オー!マイ・ガール!! (2008)
- ホタルノヒカリ2(2010)
- 理想の息子(2012)
- チープ・フライト(2013)
- 磁石男(2014)
- 部活、好きじゃなきゃダメですか?(2018)
- きよしこ(2021)
- 生徒が人生をやり直せる学校(2021)
- 二月の勝者-絶対合格の教室(2021)
- 逃亡医F(2022)
- ダマせない男(2022)
- 初恋の悪魔(2022)
- ファーストペンギン!(2022)
- ノンレムの窓 2023・新春(2023)
- ブラッシュアップライフ(2023)
- リバーサルオーケストラ(2023)
- セクシー田中さん(2023)
- 厨房のありす(2024)
- 先生さようなら(2024)
(Wikipedia参照)
三上絵里子は「原作クラッシャー」?
『おせん』に続いて『セクシー田中さん』。
両作品のドラマ化によって、原作者の心が疲弊したことは、事実です。
プロデューサーは、作品の最高責任者です。
作品の全責任を負う立場にあります。
なぜ、原作者の意向に添わない形でドラマ化が進められたのか、説明が求められています。
しかし、一向に説明責任は果たされないままです。
日本テレビも、ドラマ『セクシー田中さん』公式サイトトップページにて、
“責任逃れ””自己防衛”と世間から顰蹙を買うことになった発信をするのみに留まっています。
なぜ、日本テレビ・三上絵里子プロデューサーは、原作者の意向に添わない形でドラマ制作を進めたのでしょうか。
三上絵里子はなぜ原作者を無視し原作を改変してしまうのか?
以下の可能性が考えられます。
1️⃣原作者からプロデューサーまで、意向が伝言ゲームになってしまい、正しく伝わらない
2️⃣原作者軽視
3️⃣スポンサーや芸能事務所の要望を聞き入れたり、テレビ受けを考える
4️⃣予算の問題
1️⃣原作者からプロデューサーまで、意向が伝言ゲームになってしまい、正しく伝わらない?
あくまで漫画の中で描かれた描写にですが、
大人気漫画『推しの子』で分かりやすく描かれていました。
つまり、必ずしも原作者からプロデューサーに、話が直接伝わるわけではない、ということです。
忙しいと、間に出版社の担当者やライツが介入し、伝言ゲームのようになります。
原作者
↓
サブ担当編集
↓
担当編集
↓
ライツ
↓
制作orプロデューサー
↓
脚本家マネージャー
↓
脚本家
しかし、今回問題になっている『セクシー田中さん』の場合、ドラマ化の条件が「原作に忠実に再現すること」でした。
ですから、原作に忠実に再現されなかった理由が「原作者の意向がプロデューサーに正確に伝わっていなかった為」と解釈するにはムリがあるように思えます。
書面での契約はないのでしょうか。
脚本家の伴一彦さんは、脚本家とテレビ局の契約書は見たことあるものの、原作者とテレビ局の契約書は目にしたことがないと話していました。
もし仮にドラマ化の条件さえ正確に把握することができていなかったとすれば、
原作者とは契約書を交わしていなかったのだとしたらば、
次の項目に続きますが、”原作者軽視”が関わっていそうです。
2️⃣原作者軽視?
業界では、原作者軽視という悪しき風潮がある、というのが現実のようです。
WebニュースやSNSでは、過去に自分の作品が実写化されるにあたって同じような経験をした、という人からの証言が寄せられています。
▼小説家・家田荘子さんの証言
過去にプロデューサーから「同じタイトルで勝手にドラマを作ってもいいんだ」と言われ、「タイトルだけを盗(と)られ、テレビドラマ化されたこともありました。私に連絡さえありませんでした」と振り返った。
東スポWEB(https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/290733)
▼小説家・知念実希人さんの証言
「ミステリ要素とかはいらないんで恋愛映画にしましょう」「そうしたら売れますよ」「あなたの作品をこっちでうまく変えて映像化してあげます」などと原作を軽んじた映像化オファーを受け、「その場で交渉を打ち切ったなどという苦い経験もあります」と告白した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcb70453dff0f78c9c10736bd39d0eb0fba27a1f
※しかし注意したいのが、全部が全部、原作者を軽視する現場ばかりではないということです。
知念実希人さんは、原作者に敬意を払ってくれる現場もあったと、伸べています。
すでに多くの声が上がっているように、原作を実写化する場合、原作のファンがそれをやることで、原作者の気持ちが守られるでしょう。
3️⃣スポンサーや芸能事務所の要望を聞き入れたり、テレビ受けを考える?
そもそも、原作者から「原作に忠実に」という要望がなかったとしても、
なぜ原作を改変する必要があるのでしょうか。
原作ファンは、原作に忠実に再現してくれることを望む人が多いです。
しかし過去には、原作に忠実に再現されなかったドラマも数多くある為、
好きな原作の実写化を望まないファンも多いです。
なぜドラマが原作に忠実に再現されないのかというと、
どうやら、下記のようなテレビ局の事情が関係しているようです。
・スポンサーや芸能事務所の要望を聞き入れる
・テレビ受けを考える
テレビ局の都合、ともいえますね。
脚本家の話によると、
実写化の際には、
スポンサーや芸能事務所の要望を取り入れることは普通のようです。
好き勝手に話を作り変えたいのであれば、
脚本家がオリジナルを書けば解決することのように思います。
しかし、原作が売れているものを使いたい、というのが、テレビ局や配信会社の意向のようです。
原作が売れているので安心感があったり、
役者も役作りがしやすい、
というのが理由のようです。
その為、原作を実写化する割には、改変される、といった矛盾が生じるようです。
テレビ受けを考えてなのか、要望なのかは分からないないですが、
「恋愛要素を取り入れたい」が為に、改変されてきたケースは過去に多いです。
最近でいえば、『ミステリと言う勿れ』にも原作にはない恋愛要素が入っており、原作ファンには不評、「改悪だ」と批判されています。
脚本家のモチベーションを上げる?
また、全員とは言いませんが、脚本家にとって、
原作にただただ忠実に脚本に書き起こす、という仕事は、やりがいをあまり感じられないようです。
「原作に忠実に、ということであれば、依頼は受けないと思う」という意見がある程。
自身の作家性を生かせない為です。
ということで、
「原作に忠実に」というよりかは、
「ある程度自由に」という条件を提示できた方が、脚本家に依頼しやすい、というのも、
制作側としたら、もしかしたらあるのかもしれません。
出版社もなんとしてもドラマ化したい?
また、今回「小学館もグルだったのではないか」との憶測も生まれています。
小学館から世間への説明がないことや、ドラマ化すれば、原作も売れ、小学館の利益に繋がることからです。
もし仮に本当にそうなのだとすれば、元も子もない話ですが…。
4️⃣予算の問題?
続いては、純粋に予算の問題です。
限られた予算の中で映像化するには、原作に忠実に再現していると、予算が足りない、という理由です。
例えば、アニメ化の場合、ドラマ化より原作に忠実に再現されることが多いです。
中には、原作が漫画であれば、脚本家を起用しないこともあるようです。
(『鬼滅の刃』は、脚本家が制作会社になっている)
しかし、今回のような場合では、
予算が足りないのであれば、予算を増やすか、実写化を諦めるかするのが道理でしょう。
芦原妃名子さんの、
「(原作に忠実に再現されないのであれば)今からでもドラマ化をやめたいくらいだ」
という訴えは、
聞き入れられることはありませんでした。
まとめ
三上絵里子プロデューサーはなぜ原作クラッシャーといわれる?
プロデューサーとして携わった『おせん』『セクシー田中さん』を改悪し、
結果として、原作者を追いつめてしまったから。
「おせん」改悪で原作者激怒
『おせん』原作者のきくち正太さんは、
同作品がドラマ化された2008年を、「最悪の年だった」等と振り返っています。
三上絵里子プロデューサーの顔
三上絵里子プロデューサーはメディア露出をしておらず、情報があまりありません。
が、ネット上には、三上絵里子プロデューサーの顔だとされる画像(根拠はない)が拡散されています。
三上絵里子プロデューサーはなぜ改悪をした?
現在、『セクシー田中さん』の件が問題になっていますが、
なぜ改悪に至ったのか、説明がないので、正確な原因は不明です。
その為あくまで憶測となりますが、
- ドラマ化の条件「原作に忠実に」すら伝言ゲームになってしまい、
日本テレビ・三上絵里子プロデューサーに伝わっていなかった - 原作者を軽視し、意図的に改悪してしまった
等の原因が考えられます。
もう2度と、同じ過ちが繰り返されない為にも、プロセスの説明と原因究明が求まれています。
▼話題となった脚本家たちのぶっちゃけトークまとめ。この記事を執筆するにあたって、参考にさせて頂きました。