ハリーポッターのヒール役であるドラコ・マルフォイ。
しかし映画版では、
ドラコ・マルフォイ演じるトム・フェルトンのかわいい容姿や演技力も相まって、
「かわいいだけ」と非常に人気の高いキャラクターのひとりです。
そんなドラコ・マルフォイですが、
物語の中でも実際にいい奴だったと話題です。
ドラコ・マルフォイが本当はいいやつと言われる理由は?
- 本当はハリー達と友達になって、仲良くなりたかった?
- 危機的状態にあるハリー・ポッターに杖を渡すことでピンチを救った?
- 後に良い父親になった?
他、エピソード6選
⚠️この記事はネタバレを含みます。
マルフォイが本当は良い奴だった…エピソード6選
マルフォイはいいやつ①ダンブルドアをころせなかった
マルフォイは、デスイーターの仲間となり、ヴォルデモートに、ダンブルドアをころすことを命じられます。
しかしマルフォイは、デスイーターに入りたくて入ったわけではありません。
ヴォルデモートは、
マルフォイの父親かつデスイーターでもあるルシウス・マルフォイを痛めつけるために、
マルフォイをデスイーターに引き入れたのです。
ルシウスは、ヴォルデモートにもともと信頼されていました。
その為、ルシウスはヴォルデモートから大事なもの(分霊箱)を預けられたり、
大事な任務(予言の玉を取ってくる)を任されたりしていました。
しかしことごとく失敗。
ヴォルデモートはこれに腹を立て、
ルシウスの大切なマルフォイをころす口実を作る為に、
マルフォイをデスイーターに引き入れ、ダンブルドアをころす任務を命じたのです。
ダンブルドアは、マルフォイが叶う相手ではなく、失敗することは目に見えていました。
それでもチャンスは訪れ、マルフォイは丸腰のダンブルドアを目の前にします。
マルフォイはダンブルドアに杖を向け、
「やるしかないんだ」
「あなたをころさないと、ぼくがころされる」
と言いますが、からだが震えてしまい、なかなか決断ができません。
結局、スネイプがダンブルドアをころしました。
これは、スネイプがダンブルドアに元々頼まれていたことです。
スネイプは、マルフォイを守る為、そしてダンブルド守る為にも、ダンブルドアに手をかけました。
(ダンブルドアを他のデスイーターにやらせれば、拷問にあうかもしれなかった。
また、ダンブルドアは己の欲に負け呪いの指輪をはめたことで、もともと余命1年だった)
マルフォイはいいやつ②ハリーたちをかばった
ハリーとハーマイオニーとロンは、
『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、デスイーターたちに捕まってしまいます。
そこでマルフォイの屋敷に連れていかれるのですが、
屋敷にはドラコ・マルフォイの姿もありました。
ハリー・ポッターの顔は、
ハーマイオニーが、捕まる直前に機転を効かせてかけた「蜂刺しの呪い」のお陰で腫れ上がっており、
一見するだけでは誰だか分からないようになっていました。
しかしハリーを日頃から知っている人が見たら…。
絶体絶命のピンチでした。
ルシウスは、ヴォルデモートにハリーを差し出すことによって、何かも許されることを願っていました。
しかし間違った人を連れていって更に怒りを買うハメになるわけにもいかない為、慎重になっていました。
そこで、ハリーをよく見知っているはずのドラコ・マルフォイに、目の前にいるのがハリー本人で間違いがないかどうか、確かめさせようとします。
しかしマルフォイは、ルシウスの意とは反して消極的な様子でした。
ハリーがドラコを見るのを恐れると同じくらい、ハリーを見るのが恐ろしい様子だった。
「わからないー自信がない」
ハリーポッターと死の秘宝(下)
ルシウスは、顔が晴れ上がって誰だか分からなくなっているハリーの額に傷痕のようなものを認め、再度息子に確かめさせようとします。
しかしドラコ・マルフォイの態度に変わりはありませんでした。
ドラコの表情はまるで気の進まない様子で、怯えているようにさえ見えた。
「わからないよ」ドラコはそう言うと、母親が立っている暖炉の方に歩き去った。
ハリーポッターと死の秘宝(下)
そればかりか、ドラコ・マルフォイは、変装すらしていないハーマイオニーやロンが本人かどうかの確認をさせられた際にも、
「僕…そうかもしれない、ええ」
「そうかもしれない」
と曖昧な返答を繰り返しました。
ドラコ・マルフォイは、もう目の前で人がころされたり、自分の所在で誰かがころされることには、耐えられなかったのではないでしょうか。
ドラコ・マルフォイは確かに過去に、ハリーたちに多くの意地悪をしました。
しかしそれはハリーたちへの興味の現れでもあり、彼らをころしたい程憎くは思っていなかったでしょう。
マルフォイはいいやつ③ハリーに杖を渡してピンチを救った
映画版のハリーポッターでは、未公開シーンに、マルフォイがラストシーンでハリーポッターに杖を渡す、というシーンがあります。
マルフォイが、ヴォルデモートにやられて死んだふりをしているハリーが身を起こした瞬間に、「ポッター!」と叫んで杖を投げ渡すのです。
杖は、ヴォルデモート側に回収されている、という設定だったのでしょう。(原作では、回収されておらず、マルフォイが助太刀するというシーンもありません)
なぜこの良いシーンがカットされてしまったかというと、関係者等から、「マルフォイが急にいいやつになるのが不自然なのでは」という声があったからだそうです。
原作にはなかったシーンだった、というのもカットする決め手になったのではないでしょうか。
視聴者からすれば、この前にはハリーが秘密の部屋で炎にのまれる寸前のマルフォイの命を救っていますし、
マルフォイ一家も仕方なしにヴォルデモートに従っている状況でしたから、
なんらムリのない設定だったように思えますが、いかがでしょうか。
マルフォイはいいやつ④本当はハリー達と友達になって仲良くしたかった
『ハリーポッターと呪いの子』では、ハリー・ポッターがヴォルデモートを倒してから19年後が描かれています。
その中では、マルフォイが、幼少期を振り返り当時の想いを語るシーンがあります。
マルフォイは、ハリー、ハーマイオニー、ロンの友情が羨ましかった、と話していました。
マルフォイはいいやつ⑤別にえらくなりたかったわけではなかった
マルフォイは、『ハリーポッターと呪いの子』の中で、親の後を継いでえらくなりたかったわけではなかったとも振り返っています。
マルフォイは、
- 幸福になりたかった
- クディッチがやりたかった
と振り替えっています。
マルフォイはいいやつ⑥後に良い父親になった
マルフォイは、『ハリーポッターと呪いの子』の中で、子ども思いで妻思いの良い父親に成長しています。
マルフォイの両親には偏見など困った面もありましたが、子どもに対する愛情がありました。
その為、マルフォイも子どもを愛することができたのでしょう。
ヴォルデモートも親の愛情を知っていれば、ここまで残忍にはならなかったことでしょう。
※『ハリーポッターと呪いの子』は、小説ではなく脚本です。
マルフォイが、ハリーやハーマイオニー、ロンたちの仲間となって行動し、それを楽しんでいる様子も見られます。
尚、映画化はされていません。
まとめ
【マルフォイいいやつ】本当は友達に仲良くなりたかった/杖をハリーに渡す/良い父親
- ダンブルドアをころせなかった
- ハリーたちをかばった
- ハリーに杖を渡してピンチを救った
- 本当はハリー達と友達になって仲良くしたかった
- 別にえらくなりたかったわけではなかった
- 後に良い父親になった