肝臓を奪われた妻【玉木慎吾編】内容ネタバレ(るり子が美羽を…)

本記事は、
ドラマ化もした人気漫画『肝臓を奪われた妻』の外伝【玉木慎吾編】の、
内容ネタバレ・感想をまとめています。

玉木慎吾編によって、
本編も完全に完結を迎えました。

玉木慎吾の他、
優香や、健、結人、光星、るり子、美羽、弘子、聖子が、最終的にどんな結末を迎えたかということが、
明かされます。

目次

外伝:玉木慎吾編【内容ネタバレ】

外伝:玉木慎吾編【1話(131話)】ネタバレ

玉木慎吾の、優香の復讐に巻き込まれたその後…。

玉木は転職し、
スポーツジムのインストラクターから、
子ども達のプール教室のコーチになっていました。

玉木は、
自分を見て、
いい体しているなどとはしゃぐ主婦たちを横目に見て、
うんざりとしています。

仕事が終わったところに、
顔に醜い怪我を負った安藤るり子(光星の元嫁)が、
訪ねてきました。
※怪我は、車に跳ねられたときのもの。一命は取り留めていたらしい。

ヨリを戻そうと、玉木に迫る、るり子。

しかし玉木は、気持ち悪くてもどしてしまう程に、「振り回された」としてるり子を拒否。

なんとしても玉木の気持ちを取り戻したいるり子は、
自分の子供・美羽を、
玉木のプール教室に通わせることを思い立ちます。

外伝:玉木慎吾編【2話(132話)】ネタバレ

美羽は、るり子に捨てられたのですが、
その後、光星に引き取られていました。

るり子は、
光星の後をつけ、
話をしようとしましたが、
“美羽を捨てたのに今更何だ?失せろ、近づくな”
と拒否をされ、まるで相手にされませんでした。

そこで、
学校帰りの美羽を直撃します。

しかし、
美羽は、
醜い容姿のるり子をお化けだと思い、
怖がります。

するとるり子は用務員のおじさんに警察を呼ぶと言われ、
やむなく退却するのでした。

外伝:玉木慎吾編【3話(133話)】ネタバレ

美羽と結人(優香の子ども)は、
驚くべきことに、同じ学校に通っています。

結人の学校では、
子どもを食べるおばけが出ると、
噂になっていました。

るり子のことです。

ある日、
結人は下校時に、るり子に、
急に腕をつかまれ引き留められます。

ここでも用務員のおじさんの登場により、
ことなきを得ましたが、
裕人は泣いてしまい、
すっかり怖がってしまいました。

学校から連絡を受け、
裕人を学校まで迎えに来た優香と小栗は、
胸騒ぎを感じるのでした。

外伝:玉木慎吾編【4話(134話)】ネタバレ

尾行したのか、
るり子は光星の家をつきとめ、
訪ねていきました。

るり子は、
「美羽に会いたい」
と言います。

“あの女(優香)がどこに住んでいるか探し出せるから”
とお願いします。

光星は、
”あの女”に初めピンときていませんでしたが、
ニヤリとほくそ笑むと、
玉木を連れてくることを要求しました。

るり子はノリ気ではないようでしたが、
承諾しました。

外伝:玉木慎吾編【5話(135話)】ネタバレ

光星は、玉木を、水泳教室まで訪ねていきました。

そして、玉木がかつてるり子と不倫していたことをネタにして脅します。

その脅しの内容とは、
”自分がプール教室に巨額の投資をしてプロモーションをするので、
絶対に北山優香の息子を担当すること”
でした。

玉木は、光星が立ち去った後、
その場に膝から崩れ落ちると、
ひとり優花に向かって詫びるのでした。

外伝:玉木慎吾編【6話(136話)】ネタバレ

光星の思惑通り、
結人の学校ではプールが流行り、
結人もプールに通いたいと言い出しました。

その希望通り通わせてあげることになり、
優香は、結人を、玉木のスイミングスクールに連れて行きます。

そこで優香と玉木は久しぶりに再会します。

優香は再会を喜び、
「先生だったら安心」だと言って、
と結人を預けるのでした。

外伝:玉木慎吾編【7話(137話)】ネタバレ

優香は、プール教室にいたるり子に突然首を絞められます。

しかし主婦らしきグループがやってきて、
るり子が逃走したので、
助かります。

心配する主婦たちに、
警察は呼ばなくていい、と言います。

そして、
学校で噂になっているおばけが、るり子であることに気が付きます。

結人の身に危険が迫っていると感じた優香は、
結人の元へと飛んでいくと、
結人が偶然にもビート板から手を滑らせ、溺れているところでした。

玉木がそれを助けます。

玉木は、
子供に被害が及ぶのに黙っていられないということで、
全てを白状します。

スイミング教室は辞めるように助言し、
光星には気を付けるようにと忠告します。

優香は、
光星に対する憎しみを再燃させます。

外伝:玉木慎吾編【8話(138話)】ネタバレ

優香を仕留めることができなかったるり子は、
そのおかげで息子もやり損なったということで、
光星に足蹴りにされます。

報酬として金は与えられたものの、
次会ったそのときはころすということまで言われたるり子は、
光星に対して激しい憎しみを覚えます。

続いて光星が取った行動は、
専門家を雇って、学校帰りの結人をさらわせるということでした。
(変なにおいをかがせて気を失わせた)

その様子を見ていたるり子は、
自分も同じ事をしようと思い、
学校帰りの美羽に、また声をかけました。

光星は、車の後部座席に気を失った結人乗せています。

優香に電話をかけると、
結人を人質に、
警察には言わない条件で、今から言う指定の場所に来るよう、
脅します。

外伝:玉木慎吾編【9話(139話)】ネタバレ

るり子は、美羽を連れて、水泳教室にいる玉木を訪ねてきます。

美羽は恐怖のあまり、るり子の言いなりです。

玉木は、美羽を保護しようとするも、るり子は美羽を抱き上げて、走って逃げ出します。

そしてそのまま車道に飛び出し、美羽もろとも、車に敷かれてしまいました。

結果、美羽は亡くなってしまい、るり子は生き延びました。

光星は、ひどく悲しみ、元凶は優香にあると考えます。

光星は、結人を、廃ビル(骨組みのみ)のような建物の高い階のへりに立たせると、呼び出されてやってきた優香の目の前で、突き落とします。

しかし間一髪、下の階には健(優香の旦那)がいて、落下する結人のリュックを片手で掴んだことで、結人は一命をとりとめます。

優香は、光星を突き落とし、落下した光星は、うめきながら、ぴくぴくと動きます。

外伝:玉木慎吾編【10話(140話)】ネタバレ

それから半年後。

光星は脱税していたらしく、家が差し押さえられてしまい、彼の家族はまた裕福な暮らしからどん底に突き落とされることとなります。

光星はというとあれから精神病棟に入院しています。

すっかりやつれて老け込んでしまい、人の介護がないと、暮らしていけない体になってしまっていました。

病院の窓から見える雪景色を見て美羽を思い、涙します。

るり子は事故にあったものの何の後遺症もない様子で復活していました。

しかし、人様のゴミ袋をあさって食べ物屋を探すような、ホームレスのような暮らしをしています。

優香は、色々あったものの、優人と、健と、晴美社長に囲まれ、すごく今幸せだと、みなに感謝を述べるのでした。

完。※これにて北山優香の物語は完結すると記載あり。

外伝:玉木慎吾編【感想】

驚きの結末でした。

いろいろと衝撃的でした。

美羽ちゃんがまさか亡くなってしまうとは。

もっとも後味の悪い出来事でした。

普通、るり子が抱き抱えていたのであれば、彼女がクッションになって助かりそうなものですが…

逆にるり子のクッションになってしまった、ということだったのでしょうか。

優香のしたことは、法律上では殺人未遂となるわけですが、おとがめはなかったようですね。

警察には嘘の供述をしたのかもしれません。

手を出した相手が悪かった、という感じですよね。

しかし優香の幸せを素直に喜ぶことができません。

光星たちの末路は、自業自得だといえます。

ですが、美羽ちゃんや、おじさんが不幸になってしまった件に関しては、光星と優香、ふたりに責任があるように思えます。

ハイスペックの健が、かわいそうではあるけれど、ひどい女性に見えてしまう優香に、なぜそこまで惹かれることができたのか。

その最大の謎が最後まで明かされなかったのは、残念なことでした。

読者は、本編が終了するまで、その不自然さに、健さんには実は裏があって、優香を騙しているのではないかと考える程でした。

玉木編があって、なぜ健編がないのか。

(正確には、玉木編というより、優香の続編といった感じでしたが)

それはつまり、その過程については、よく考えられていなかったということですよね。

しかしドラマ版だと、優香は恐らくここまでひどく描かれないでしょうし、優香が美人だということも人目で分かるので、そこの説得力は増しそうで楽しみです。

評判も上々のようです。

しかし健が、突き落とされた結人を一階下からキャッチする様は、スーパーマンとしか言いようがありません。

上の階も見えないのに、タイミングを寸秒も違えなかったこともそうですし、リュックを掴んで、結人だけが落下していかなかったことも神掛かっています。

そもそも、なぜ一階下に待機していたのか…

健は誰かの逆恨みを買うこともなく、彼のまとう空気はなんだか最後までずっと平和でした。

最後まで謎の多い、そして完璧な旦那さんでした。

もやっと感の残る終わり方ではありましたが、刺激的で、なんだか読めてしまう、面白い漫画でした。

まとめ

肝臓を奪われた妻【玉木慎吾編】内容ネタバレ(るり子/美羽/弘子/聖子の最後も)

玉木編が、『肝臓を奪われた妻』の真の最終回だといえます。

玉木は改心しました。

美羽は、大人たちのいさかいに巻き込まれ、亡くなってしまいました。

るり子、弘子、聖子の歪んだ性格は相変わらずそのままのようで、また、ドン底の生活を送ることになります。

優香は幸せいっぱいの生活を送ることになります。

復讐に手を染めた人たちの中で、優香だけが勝ち組という結果でした。

それ故に、読者からの好感度は、最後まで低いままでしたね。

最後は刑務所に入って罪を償うというストーリーにした方が、読者の同情も買って、好感度は上がったと思います。

優香は騙されひどい目にあいましたが、それがあったことで、母親と思えるような社長と、優しく包容力のある旦那さんと出会えたことは事実です。

それで良しとしできていれば、きれいなままでいれましたし、結人含め、周りの関係ない人を自分の復讐に巻き込むこともなかったのだと、考えざるをえないような終わり方でしたね。

もやもやする漫画でしたが、それも含め、考えさせられる面白い漫画でした。

修二(おじさん)のその後や、賢三・晴美の過去はこちら

漫画はこちら

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